モロ:ミカン属・オレンジ類

| pepe
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ブラッドオレンジというとジュースやスイーツに加工してあるイメージで、果実そのものを手に取ったことのある人は少ないんじゃないでしょうか。ブラッドオレンジにはたくさんの種類がありますが、日本で出回っている国産のものは主に、モロ、タロッコという品種で、その9割以上が愛媛県産。

今回紹介するモロは、爽やかな香りというよりは甘い香りが強く果実から放たれていて、そこにあるだけでとってもいい香りが広がります。確かにジュースは赤いけど、果実そのものも赤いんだ!と、新しい発見がありました。

食べてみると、果実から香っていた甘い香りは何処へやら、ものすごく濃厚な味わいなのに甘すぎるわけでもなく、少し独特な苦味?があります。何というか、重厚感?正直文字では言い表しにくい・・・。個人的な感想ですが、大人の味といった感じでした。モロはタロッコよりも果肉の赤みが強いのが特徴で、切ってみると日本の柑橘とは違った独特の色味をしています。個体によって色づきも様々で、真っ赤な果肉のものもあれば、赤みとオレンジ色が入り混じったものも見られます。外皮に近いほど赤みが濃いのが特徴です。

外皮は実にピッタリくっついているので、手でむくのはおすすめしません。

そもそも手でむくことをおすすめしない理由として、

みかんを食べすぎると手が黄色くなるなんて言いますが、モロはそんなものではありません。赤紫色の果汁は、手につくと何事かというほど染まります。洗ってもほんのり赤みが残るほどでした。もしかすると染物の原料なんかに素敵なんじゃないかと思います。本当に綺麗な鮮やかな赤紫です!

なかなか見ることの少ない柑橘ですが、見かけた際はぜひ食べてみてください。普段飲んでるブラッドオレンジジュースからは想像できない甘ーい香りもぜひ誰かに共感していただきたい!

ついでに手も染めちゃってください。

※紹介している柑橘の特徴は、pepe の独自基準に基づいたものです。

pepe
愛媛県生まれ。メガネは頭に乗せがち、そしてアイスは冬に食べがち。海外留学から舞い戻り、えひめ愛をチラつかせながら四国の魅力を再発見中です!
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