- 今回の紹介者
- 職業/ギタリスト
智詠
Chiei
埼玉県出身。スペインとアルゼンチンで音楽を学び、中南米音楽やフラメンコなど数々のユニットのギタリストとして全国で1200以上の公演に出演、自身のソロアルバムを2枚リリースするほか、清春、KOKIA、沖仁、石塚隆充など50作品以上のレコーディングに参加。
初めてコンサートで愛媛県を訪れたとき、瀬戸内海の景色に感動して「いつかこんなところに住みたいな」と思っていたところ、その1年後に本当に移り住むことに。FM愛媛の番組『スパニッシュ・カレント~不思議な風』(2015年~2019年)のパーソナリティーを務め、現在はオンラインレッスンやオンラインパートナーのプログラム「Chiei live & lesson」も開講。「音楽を通して出会いと再会の場所をたくさんつくること」をライフワークとしている。
ソロアルバム『トレス・オリヘネス~3つの始点』が好評発売中。
■ ギタリスト智詠 Chiei [ 公式サイト ]
松山の伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)です。「椿神社」として親しまれていて、毎年初詣に訪れています。旧暦の1月8日(1月下旬~2月上旬ごろ)の前後3日間には「椿まつり」が開かれて、参道にはたくさんの屋台が出ています。2023年はにぎわいが少しずつ戻ってきたようでうれしかったです。私も県外から移り住んでいますが、椿神社に参拝して、この土地に迎え入れてもらった気がしました。
松山市二番町の「旬菜 あさつき」です。佐田岬半島出身の大将がさばく瀬戸内や宇和海の魚介が絶品です。地元野菜のメニューも充実していて、県外から出張やプライベートで来た友人・知人におすすめしています。ただし夜遅いと売り切れてしまうので、早めの時間帯のご予約をおすすめします。
「松山あげ」という油揚げです。薄い板状になっていて、乾燥しているので常温で保存可能、油抜きもいらないので味噌汁や煮物にと、手軽に使えます。最近は四国以外のスーパーや東京都内のアンテナショップでも入手できると思うので、ぜひ試してみてください。
南予・松野町の滑床渓谷(なめとこけいこく)です。四万十川につながる目黒川の上流で、「渓谷」でありながら「滑らか」という不思議な場所です。ゆっくり歩いているだけでマイナスイオンをたっぷり浴びることができて、みるみるチャージされていく感覚があります。天然スライダーやラフティングなどアクティビティも人気ですが、私はまだトライしていません。
まさに四国という名の通り、景色やグルメ、そして人と「四者四様」の魅力が存分に味わえると思います。愛媛には「癒し」の文化を感じます。私は巡礼はやったことはありませんが、お遍路さんにとっては後半できっと旅の疲れも大きくなるタイミング。旬の料理、季節ごとにバリエーション豊富なみかん、そして温泉とおもてなしで、また元気になれる場所です。
飛行機・鉄道・車・バイク・自転車・徒歩と、どんな移動手段やルートでも楽しめる要素がたくさんあるので、美味しい食べ物、景色や温泉をぜひ探してみてください。ただ車で山に入る際には四国名物の酷道(国道)・険道(県道)にどうかお気をつけて…(経験者より)。