- 今回の紹介者
- 職業/バー経営
田中 滋子
Shigeko Tanaka
老舗バー赤い靴の初代オーナー。1986年に現在の店舗があるビルの地下1階から最上階に移転。カウンターの前は一面ガラス張りになっていて、座った視線のまっすぐ先に見える白亜の高知城に感動したマダムことオーナーの田中さんは、夜のお城のライトアップを行政に働きかけるも諸問題があり実現はならなかった。高知のシンボルである高知城が、暗闇に消え大変淋しく悲しんでいるように思えたというマダムは、土佐のはちきんらしく、自ら照らすことを決意。自前のサーチライトを設置して、お客様がリモコンで自由に高知城を照らすことが出来るようにした。以来、数々のメディアで紹介され、著名人も多く訪れる有名店に。2007年には観光振興に貢献したとして当時の県知事から表彰を受ける。現在はお店と高知城の間にマンションが建ち光線が少しスリムになったものの、これからもお城だけでなく訪れたお客様の心も温かく照らす。(※記事中のライトアップ写真は以前のものです)
■ 赤い靴 [ Facebook ] [ 公式サイト ]
<お店からのメッセージ>今後も歴史を重ね皆様より愛されるバーを目指してまいります。
観光で四国に来る大事な友人に、あなたがお勧めしたい場所は?
高知市の高知城です。高知城は、初代土佐藩主山内一豊とその妻千代が礎を築いた土佐二十四万石の歴史ある城で、三層六階の天守閣や追手門などの建物は国の重要文化財にもなっています。最上階までの道のりは若干体力勝負ですが、市内を一望できる天守閣からの眺めは、想像を超える美しさです。
県外から来た友人に紹介したいオススメの美味しいお店は?
いらっしゃるのが日曜なら、高知市の日曜市での食べ歩きも楽しんでいただきたいです。新鮮な野菜や手作りのお惣菜などが多く並ぶ午前中がおすすめです。
夜はバーで一杯、となりましたら、是非「赤い靴」へ。美味しいお酒とご自身の手で照らす夜の高知城の姿をお楽しみください。現在はお店とお城との間に建物が建設され以前ほどの強い光線をお見せすることができなくなりましたが、昭和61年からずっと高知城を照らし続けてきた想いは変わらず、お客様をおもてなしいたします。
あなたにとっての地元のソウルフードは?
田舎ずしです。全国的に見ても珍しい野菜を使ったお寿司で、ネタには高知県内でとれる山の幸がふんだんに使われています。
日曜市やスーパーでも販売していますが、なんと高知空港の2階売店にもありました!是非召し上がってください。
おすすめのパワースポットは?
やはり高知城でしょうか。日本国内に残る木造の12古天守の一つであり、火災や震災、明治維新による全国的な廃城,太平洋戦争など幾度となく襲ってきた危機を乗り越えてきたこのお城の、力強さと優しさを兼ね揃えた姿にパワーをいただきます。
四国の魅力とは?
穏やかな瀬戸内海と力強い太平洋に囲まれた島国である四国は、四季を問わず楽しめ、他では触れられない文化も体験できます。各県で産業や気候、言葉も全く違いますが、人の優しさは共通しています。
最後に、四国を訪れる友人(旅行者)へ一言
九州は行ったことがあるけれど、四国はまだ・・という方がいらっしゃるかと思いますが、ぜひ一度高知へ遊びにいらして下さい。香川、徳島、愛媛とはまた違った海や山の自然の景色、おいしい食べ物、お酒、それに、朗らかな人柄にも触れていただけると思います。お待ちしております。