紀伊水道に浮かぶ、静かな彩りの島
徳島県阿南市の蒲生田岬の東海上、およそ6キロメートルの紀伊水道に浮かぶ伊島は、周囲約9.5キロメートルの小さな島です。上空から見ると「い」の字に似ていることから名がついたともいわれ、人口はおよそ100人(令和6年12月末時点)。島の象徴である白亜の灯台へ続く道には、固有種イシマササユリが可憐な花を咲かせ、訪れる人を出迎えます。
かつての水田跡地に広がる湿地は、希少昆虫の貴重な生息地となっており、環境省の「日本の重要湿地500」にも選定されています。豊かな自然に加え、島の周囲には無数の荒磯が広がり、グレやチヌを狙う磯釣りの名所としても知られています。島の玄関口には防波のための巨大な水門が立ち並び、避難港としての役割も果たしています。
島内には民宿が一軒のみ。紀伊水道の碧い海に抱かれたこの静かな島では、灯台や花々、海の恵みとともに、ゆったりとした時間を味わうことができます。伊島へは、阿南市津乃峰町の答島港から連絡船で渡ることができます。
住所 : 〒774-1760 徳島県阿南市伊島町