河内晩柑(かわちばんかん):ミカン属・雑柑類

| pepe
FacebookTwitterLine

熊本県の河内町というところで生まれたことからこの名前が付いていますが、実はたくさんの愛称で親しまれています。

美生柑(みしょうかん)、愛南ゴールド(あいなんゴールド)、宇和ゴールド、灘オレンジ、サウスオレンジ、天草晩柑、ジューシーフルーツ、ジューシーオレンジ、などなど。

いくつか聞いたことある名前もあるのではないでしょうか。

サイズや見た目が似ていることから「和製グレープフルーツ」なんて呼ばれているそうですが、グレープフルーツほどの酸味はなく、苦味もほんのり感じる程度です。

このぽってりしたお尻のフォルムがなんとも可愛いですよね。

皮はとても分厚いですが、包丁で上下を切り落として、縦に切れ込みを入れるとそこからは意外と簡単に手で剥けちゃいます。

ちょっと手間だけど果肉を袋から取り出して食べるのがおすすめ。その方がせっかくのプリプリ果肉を存分に味わえます!果実を半分に切ってスプーンですくって食べるのも柑橘の醍醐味っていう感じがしていいですよね。こちらは手が汚れないのでマル。

苦味が最初に来て、次に酸味。最後にほのかな甘みがふわっと口の中に残る、といったところでしょうか。河内晩柑特有の香りもとっても爽やか!晴れた日に食べたくなる、そんな柑橘です。

ちなみに河内晩柑は“木成り栽培”によって味の変化を楽しめるフルーツ。

柑橘は主に、“追熟”といって、収穫後に一定期間貯蔵することで酸を抜いてから食べごろにするものが多いですが、それに対して“木成り”というのは、出荷のギリギリまで収穫せずに木の上で完熟させる栽培方法のこと。

河内晩柑はこの木成り栽培をとることで時期によって味わいが変わります。

<4月上旬~6月上旬>
果汁もたっぷりでジューシー。甘みも酸味も強く、濃厚な味わい。

<6月中旬~7月中旬>
少しずつ糖度、酸味、果汁が減少するころ。果肉が柔らかくなり、絶妙なバランス。

<7月中旬~8月>
果汁が少なくなり、プリプリ果肉が楽しめる時期。夏にぴったりの爽やかさ。

ぜひ季節ごとの違いを楽しんでみてください。

pepe
愛媛県生まれ。メガネは頭に乗せがち、そしてアイスは冬に食べがち。海外留学から舞い戻り、えひめ愛をチラつかせながら四国の魅力を再発見中です!
FacebookTwitterLine