SA・PAお遍路 #3 石鎚山SA

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名城・名峰の麓に、観光地有り。

観光地の側にSA有り。

人類の移動と経済が交わるところにSAは分布しています。

ということで、第三弾(第三SA)。西日本最高峰の石鎚山へ。

石鎚山SA(くだり)」

西日本最高峰の石鎚山の名を冠したSA

名峰の麓のセーブエリア

四国に住む私たちにとって、いつかは登りたい憧れ「石鎚山」。標高1982m。いつかと言いながら、今年の夏も終わってしまう。そんな方は、まず石鎚山SAに行ってみましょう。石鎚山へ行ったという気分(言質)をえられますよ。

「アウトドアオアシス石鎚。」

「ハイウェイオアシス」など「〜オアシス」と名乗れるのは、特定の条件を満たすSA・PAのみ。料金所を出ることなく、併設されたレジャースポットへ行くことのできる巨大SAにのみ与えられる称号。新幹線に例えると、グリーン車のさらに上位のグランクラス。ホテルでいう、スイートルームに位置する最上位クラス。とにかくエグゼクティブ。

mapから伝わる規模。国際空港に到着したような期待感。

アウトドアスポットあり、道の駅あり、そして温泉まで入れる。モンベルストアが構えられているのは、名峰の証。

さっそく愛媛到着の洗礼。

果物マルシェ石鎚山。柑橘類だけで売り場がオレンジ色に染まります。

レストランもオレンジ色に染まっています。

レストラン「ORANGE」。100%ストレートな店名。

右手の今治焼豚玉子飯の書体が素晴らしい。シズル書体。

店内いいですねぇ〜。懐かしさと、安らぎを与えてくれる佇まい。おそらく90年代に日本全国に広まったインテリア様式なのでしょうか。日本人は必ず見たことのある店内です。

メニュー表まで完璧。日本人は必ず見たことのあるデザインと革のカバー。

迷わず「今治焼豚玉子飯」を注文。元々、中華料理店のまかないが発祥とのこと。まかない発祥というフレーズの魔力。現場叩き上げから、役員クラスまで出世した実力を物語るようなフレーズ「まかない発祥」。“Theまかない”といった目玉焼きに、“Theまかない”といったコショウの盛り付け。これでいい、これがいい。見た目、料理名に忠実な、期待通りの味。今治の料理店で働いたような気持ちになります。

オレンジ色と黄色を基調としたお土産コーナー。

画面奥に、再び「今治焼豚玉子飯」。

漬物×ドレッシング×味噌汁の具材。SAPA三大土産。

カールが東日本での販売を終了したのが2017年。現在は愛媛県松山工場でのみ製造されているそうです。今日くらいはカールのことを思い出して、過ごしてほしい。愛のあるディスプレイを眺めながら、カールの思い出に浸る。熨斗つき贈答用も並んでいた。

おすすめ商品はコレだー!!写真に入りきらず恐縮だが、このディスプレイがもう一段ある。店員さんの思いが伝わる。(どうやら、うどんフェアらしい。)

それにしても、この書体は…。あの「今治焼豚玉子飯」と同じではないだろうか。いや、今治焼豚玉子飯だけではない。振り返ってみると、入り口のみきゃんにも、ウカール合格祈願にもこの書体。

これは単なる偶然だろうか。おそらくSA内に、書が得意な従業員の方がいらっしゃるのだろうか。

ここからは全く私の仮想である。書が得意な従業員の方(仮に山下さんとする)は、書道やイラストが得意なことを同僚に知られ、周囲の薦めもあり、しょうゆ豆のPOPを作ってみる。同僚からの評判は上々、もっとたくさん作ってヨ〜!の声を断れず、ついついウカール神社のPOPも制作。その後、気づけば店内中のPOPを制作するまでに。

そんな山下さんのことを考えながら、エアコンの効いた車内でカールを食べ、みかんジュースで喉を潤す。来年こそは石鎚山に登りたい。


●ACCESS

愛媛県西条市小松町新屋敷34−4

●INFORMATION

・『レストラン ORANGE』 11:00~20:00  

・『ハイウェイマルシェ』9:00~18:00

・スナックコーナー・フードコート【24時間営業】

・ショッピングコーナー【24時間営業】


石鎚山SAで聴きたい一曲。ご機嫌なお出かけと、オレンジ。

    

00044
2021年〜香川県在住。 高松中央IC付近をウロウロしてます。
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