阿波おどりとXR（拡張現実）テクノロジーが融合する劇場公演プログラム「ハイパーモーメント」。あわぎんホール（徳島県郷土文化会館）にて2月11日（日・祝）開催

◆阿波おどりにテクノロジーの息吹きをもたらす

江戸時代に徳島からはじまった阿波おどり文化。その400年の歴史に、デジタルテクノロジーがあらたな息吹をもたらします。

出演は、阿呆連連長立川真千氏をはじめ、阿波おどり振興協会の踊り子と鳴り物による選りすぐりの15名が参加。AR演出を手がけるのは、芸術文化のデジタル化を多く手がけるアートグループ「GRINDER-MAN」およびゲームソフトやVRコンテンツを制作する「ライノスタジオ」。

徳島の芸能「阿波おどり」と第一線で活躍するデジタルクリエイターの伝承と叡智の交感によって、徳島の芸術文化の未来を切り開く試みが生まれようとしています。

◆XRテクノロジーのひとつ、AR演出による幻想的なパフォーマンス

わたしたちの現実の世界にデジタル情報を付け加える技術、それがXRテクノロジーです。身近な例では街歩きのスマートフォンゲームや自動車のバックモニターに表示されるガイド線などがあります。

本作では、オリジナルで開発されたAR演出システムが、阿波おどりの踊り子や鳴り物の生演奏に反応して、表情豊かなデジタルエフェクト（CG）をリアルタイムで生成します。

観客は演者によるライブステージと、デジタルエフェクトが合成された映像の2つの世界を同時に観覧します。現実と空想がまざりあった幻想的なパフォーマンスを、ぜひご体感ください。

◆未来に向けたデータ活用。阿波おどりレジェンド達がARになって登場

データ化された阿波おどりのレジェンド達も、作中に多数出演します。2023年12月におこなわれたリハーサルでは、阿波おどりの歴史を支えてきたレジェンド達を3Dスキャン。さらには彼らの踊りもモーションキャプチャーしました。15名の選抜メンバーと共に、舞台へ舞いおりるデジタルデータになったレジェンド達に、どうぞご期待ください。

◆沖縄エイサーとコンテンポラリーバレエを彩るXR演出

阿波おどり以外にも、沖縄エイサーおよびコンテンポラリーバレエにXR演出が組み込まれたオリジナルの演目を上演します。

沖縄の民俗芸能「エイサー」を演舞するのは、創作芸団レキオス（沖縄県名護市）。沖縄県内では公演チケットが即完売する名実ともに人気ナンバーワンのエイサー集団。

コンテンポラリーバレエは、CMやMV、舞台などさまざまな分野で活躍する鈴木絵理が出演。ピアノ杉本亮による呼吸があった生演奏を披露。

司会によるXR演出の技術解説もあわせてお楽しみください。