直島「SANA MANE」にサウナが誕生|隈研吾建築都市設計事務所が設計

| SHIKOQUE編集部
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現代アートの島として有名な直島に、また新しい魅力的な施設が誕生します。なんと、自然の中に佇むアート作品のような美しすぎるサウナです!


サウナで自然とつながる特別な体験に。

瀬戸内海の穏やかな気候と美しい自然を有する直島は、現代アートの聖地としても知られる場所。「SANA MANE」は、大自然・アート・リゾートの融合する幻想的な空間を提供しています。約3年前から施設内にテントサウナを設置し2年間運営してまいりましたが、サウナをご利用いただいたお客さまからの反響が大きく、今回のサウナ建設に至りました。

現在新設中の「SAZAE」は、その名が表す通り巻き貝を想起するようなころんとしたフォルムが特徴的。全体が美しく柔らかな曲線で型取られ、存在感がありながらも風景に溶け込むデザインが目を引きます。

中へ入ると、曲線と曲面で構成された神秘的な空間が広がります。天に向かってゆったりと渦巻く壁面と、天辺に穴の空いた構造は、まさに貝殻の内部さながら。採光は空から差し込む光と足元の間接照明のみで、季節や時間帯によって変化する自然の光をお楽しみいただけます。

通常は熱気が上部に溜まるため、温度を逃さないようサウナ建築として天井の穴は避けられてきましたが、今回オリジナルの吸排気システムを導入し実現に至りました。座面は体にぴったりフィットするよう曲線で構成され、背中がべたっとつく曲面と素肌で触れても不快感のないつるっとした質感の木肌で、ストレスなく汗を流していただけます。水風呂は、大人が大の字で寝転がって浸かれる広さ。空を見上げて外気を存分に味わっていただけます。

プラン・料金・収容人数等、施設の詳細は後日発表予定。自然と一体化したアートが多い直島で、太陽の光や波や風の音をゆっくりと感じながら自分自身も自然とゆるやかにつながっていく、そんな特別な時間を過ごしていただければ幸いです。

サウナ室内は細かなひだが折り重なった構造
巻き貝のスリット部分が入口に

隈研吾建築都市設計事務所・隈太一氏
「鑑賞を前提としたものに使う、「体験型」という言葉が市民権を得て数年が経つ。アートの島として知られる、直島にも数多くの体験型の作品がある。しかし、その多くはあくまで非日常を体験するものにとどまっている。サウナはその本質として、じぶんと向き合う時間をくれる。「ととのい」という時間だ。『Sazae』は、サザエ(サのつく貝)の外殻に着想を得た、1000枚以上の合板を積層したサウナである。3D CADソフトを用い、熱環境、風環境のシミュレーションを行ったことで、最高の温熱と蒸気を体験できる。一見、その形態の特殊性、複雑性から、直島の他のアートと同様に、作家の表現としてのアートにみえるかもしれない。しかし、これは体験のその先、じぶんの内に向かい、そして、直島の自然をより深いレベル体験するための装置である。」

隈太一
隈研吾建築都市設計事務所 取締役・パートナー
1985年東京都生まれ。東京大学大学院建築学専攻博士課程修了。2020年入所、同年よりパートナー。 担当作は「宜野湾海浜公園屋外劇場」「タカハマカフェ」等。

SANA MANE GLAMP DOMES
住所:〒761-3110 香川県香川郡直島町横防2182 / TEL:0878-13-3177
公式サイト:https://sanamane.jp/


島でじっくりとアートを堪能したあとは、美しい自然と音を感じながら、この究極のサウナで心身ともに整えてみませんか。

2022.09.01 / 真田電気設備株式会社
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