- 今回の紹介者
- 職業/阿波藍プロデューサー
永原 レキ
Leki Nagahara
徳島県海部郡海陽町出身。城西国際大学国際交流学科に在学中、全日本学生サーフィン選手権大会で4 連覇達成。卒業後は国内外でサーフィンと音楽、芸術を学び、特にサーフィンを通して環境への高い意識を育む。2010 年に地元にU ターンし、衣料メーカートータスにて藍染プロジェクトを担当。
人にも環境にも優しい日本古来の技法である藍染が、自身の自然を愛するサーフィン理念とシンクロする。16 年には徳島の伝統文化とサーフカルチャーを繋ぐプロダクト開発を目的に、in Between Blues を設立。
一方で、海陽町で大切に守られてきた轟神社の総代も務め、400 年以上受け継がれてきた神事と、故郷の自然を継承していくべく合同会社みつぐるまを立ち上げ、海部の豊かな水と、その水で育った米で作られた〝御神酒〟を手掛ける。コーポレートロゴやラベルは、活動に共感した野老朝雄氏によるデザイン。
サーフィン、藍染、御神酒作りという多フィールドに渡る活動の根底にあるのは「Think & Act Glocally」。
故郷の、農業漁業林業に携わる人、自然、文化の魅力をクリエイティブと繋げて、世界に発信している。
■ in Between Blues [ 公式サイト ] [ Instagram ]
■ 合同会社みつぐるま [ 公式サイト ] [ Instagram ]
山川町のアワガミファクトリーさんです。海外アーティストとコラボしたり、藍染の和紙を開発されたりしていて、歴史のある会社さんなんですけど面白い取り組みをされています。
徳島って麻文化が深く根付いた土地で、今も大嘗祭に使われる鹿服(あらたえ)は徳島の山の民である阿波忌部の一族が調進されています。和紙作りは元々その阿波忌部族の技術で、日本の和紙の原点だって言われてるんですね。阿波紙ファクトリーさんは忌部の土地で代々和紙づくりを継承されています。
海の民である海部族が、船を使った貿易で忌部の技術や文化を全国に伝播していったという歴史があるんですけど、そういうことを知るのも面白いかも知れません。
海陽町の轟の滝です。その滝の源流から海に繋がっている海部川河口の波も美しい。海陽町の宝です。
高知県室戸市の波切り不動も好きです。
室戸市のシットロトさんは本当に美味しい。最高です。僕はあまりお肉を食べないので、野菜のジオカレーをいつも食べています。
海陽町のひこうせんっていう喫茶店のモーニングで出てくる自家焙煎コーヒーも美味しいです。お店の前が遍路道なので、通り掛ったお遍路さんにお接待したりもしています。
in Between Blues の隣のテイクサンドというカフェも最近バズってます。地元の魚もあればこだわりのオーガニック食材も扱っている、ショッピング大黒っていうお店があって、そこのオーナーさんがプロデュースした質の高い食材を使っているレストランです。
轟神社の総代を一緒にやっている仲間が作っているあまべ牡蠣です。
地元ではないですが香川県の海老乃家さんも、天然にこだわった海老商品を加工、販売されていて、スゴイと思います。どちらも水産業の未来について真剣に考えている人達です。
室戸市の、空海が悟りを拓いたと言う波切り不動です。一番好きな場所で、よく行きますね。
海、山、川がつながっていて、空海がつないだ88 ヶ所遍路がある。
つながっているけど、自然を生かした伝統技法や海山の幸など、各県それぞれに特色があります。
例えば徳島なら、藍や阿波踊りなど世界に誇れる文化ですね。
海と川、山の自然環境とお遍路文化が培ってきた温かい接待の心と、出会いを楽しんで遊んでください。