- 今回の紹介者
- 職業/古民家オーナー
小橋 あやみ
Ayami Kobashi
香川県内外の粋人が集まる、渡邉邸のオーナー。
渡邉邸は、讃岐の豪農だった“揚家”が所有していた茶室を、オーナーのお父上であり茶人であった渡邉順久氏が自邸へ移築したことにより、6つの茶室がある珍しい邸宅。順久氏が亡くなったあと空き家となっていたが、2007年に泥棒が入ったことにより現オーナーが再建を決意。使われず荒れていた邸内を、有志の協力もあり、手作りで見事に蘇らせた。
その後は、『音茶汰』と銘打ったカフェやイベントを不定期で開催したり、ギターやウクレレ、ヨガ教室などのカルチャースペースとしても解放。また、音楽活動をしているオーナーは、敷地内の蔵を改装して音楽スタジオを製作。年4回ペースで、ご本人がボーカルを務めるバンドのライブを開催している。渡邉邸は「来る人が作る、なんにでもなる空間」と語るオーナーに惹かれて、様々な分野、年齢の人々が集まり、ご自身もエネルギッシュに進化し続けている。
座右の銘は「人生、ロックンロール」。
■ 渡邉邸 [ Facebook ]
屋島にある「四国村ミウゼアム」です。父もよく知っていた四国村創設者の加藤達雄さんが私財を投げ打って古民家を移築したというところに、相通じるものを感じています。四国村で通訳ガイド向けの研修が行われたときは、知っているようで意外と知らないところや、(ご自身も渡邉邸について来客者に説明をされるので)ガイドというのはどういうものかを聞きたくて、行かなくちゃ!と参加しました。その日は雨上がりでとても雰囲気があり、加藤さんの想いや古い家には力があるということを強く感じました。サトウキビを絞った小屋に残っている、労働に疲れて倒れた牛の跡など、レアなものをきちんと残すことの大切さや、古いものによって、一旦そこへ戻る、ということは、今の私たちにとって必要なのではないかと思います。
瀬戸内海の、ぽっかり浮かぶ島々の風景です。特に、五色台から見える大槌・小槌のおにぎり型の島が海に浮かんでいる姿は、ほっこりします。
塩江町の「谷岡食堂」さんと、高松市の「粋香」さんです。
谷岡食堂さんは、稲荷寿司と、昔ながらの中華そばがおすすめです。粋香さんは、渡邉邸で、1日1組限定のお食事を出されていたことがあり、その時は著名な方がたくさんいらっしゃいました。お料理はもちろん、ご主人の人柄も素敵です。
おうどんと揚げたての天ぷらです。
渡邉邸に近いので、三木町の「なりや」さんにはよく行きます。
僭越ながら我が渡邉邸です。敷居が高すぎず、生活感があり過ぎないところが、程良いのではないかと思っています。新しいことをやる度に、ここではこんなことが出来るんだなと、発見があります。
まるで昔話に出てくる山々のような景色があり、海に行くのも山に行くのも近いところです。香川県の高松はコンパクトシティで、田舎でありながらセンスがある街だと思います。
1日で海から山に行けて、どこででも美しい景色が楽しめます。さぬきうどんは、リーズナブルにお腹を満たせられますよ!